最終更新:2026年11月6日
セ・リーグは2027年シーズンから指名打者制(DH制)を導入します。1975年にパ・リーグが採用して以来、セ・リーグが守ってきた「投手も打席に立つ9人野球」は、2026年シーズンが最後になります。この記事では、決定の内容と理由、何が変わるのか、各球団のDH候補をまとめます。
決定の内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決定日 | 2025年8月4日(セ・リーグ理事会で全会一致) |
| 導入時期 | 2027年シーズンから |
| 2026年シーズン | DH制採用に向けた猶予期間とし、従来どおり投手が打席に立つ9人制 |
| 大谷ルール | 採用する(先発投手が降板後もDHとして打席に残れる) |
DH(指名打者)は、投手の代わりに打席に入る打撃専門の選手です。投手は打撃をせず投球に専念し、打力のある野手をもう1人、打線に加えられます。
なぜ導入が決まったのか
セ・リーグの説明では、決め手は野球界全体の流れです。
- 高校野球が2027年春の選抜大会からDH制を導入することを決定(2025年8月1日)
- 大学野球でも東京六大学、関西学生の両連盟が導入を決めるなど、アマチュア球界で採用が広がった
- MLBは2022年から両リーグでDH制(ユニバーサルDH)、WBCなどの国際大会でも採用されており、世界の主要リーグでDH制がないのはセ・リーグだけになっていた
- ただしセ6球団は長年9人野球を前提に編成とスカウティングを行ってきたため、準備期間として2026年シーズンを猶予期間に設定した
何が変わるのか
- 投手が打席に立たなくなる:投手は投球に専念でき、打席でのケガのリスクや負担が減ります
- 代打の機会が大きく減る:投手の打順で代打を送る場面がなくなり、代打専門のベテランの役割は変わります
- 野手の出場機会が1枠増える:守備に不安があっても打力のある選手、守備負担を減らしたいベテランや捕手がDHで起用できます
- 補強の考え方が変わる:「DH前提」の外国人打者を獲得する動きが、2026年オフの補強からすでに出ています(中日がドジャースから獲得したライアン・ウォード外野手など)
各球団のDH候補(予想)
2027年シーズンの開幕まではFAやポスティング、外国人の去就で顔ぶれが変わります。以下は2025年8月の決定直後に報じられた分析や、各球団の戦力構成から候補とされる選手です(2026年11月時点の予想)。
| 球団 | DH候補とされる選手 | メモ |
|---|---|---|
| 巨人 | ダルベック、坂本勇人、丸佳浩 | 外国人の長距離砲か、ベテランの守備負担軽減か |
| 阪神 | ヘルナンデス、豊田寛、熊谷敬宥、前川右京 | 助っ人野手と代打で実績のある選手が中心 |
| DeNA | 宮﨑敏郎、佐野恵太、筒香嘉智 | 内野のポジションが重なる主力が多い |
| 広島 | ファビアン、モンテロ、末包昇大 | 交流戦でDH起用の実績がある外国人勢 |
| ヤクルト | サンタナ、山田哲人、オスナ | 外国人2人とベテラン内野手 |
| 中日 | サノー、ウォード、ボスラー | DHを見据えた外国人編成が最も進んでいる |
よくある質問
Q. セ・リーグのDH制はいつから始まりますか?
A. 2027年シーズンからです。2026年シーズンは猶予期間として、これまでどおり投手が打席に立つ9人制で行われます。
Q. 2026年の日本シリーズが「9人野球の見納め」と言われるのはなぜですか?
A. 日本シリーズではホームチームのリーグのルールが使われるため、セ・リーグ本拠地の試合は2026年が投手の打席が見られる最後の機会になりました。
Q. 日本シリーズや交流戦のルールはどうなりますか?
A. 2027年からは両リーグともDH制になるため、交流戦・日本シリーズでも球場を問わずDH制で統一される見込みです。
Q. 大谷ルールとは何ですか?
A. 先発投手が投手として降板した後も、DHとして打席に立ち続けられるルールです。セ・リーグでも採用する方針が明かされています。
まとめ
セ・リーグのDH制は2025年8月に正式決定し、2027年シーズンから始まります。2026年は9人野球最後のシーズンであり、各球団がDHを見据えて編成を進める1年です。各球団のDH候補や補強の動きは、確定情報が出次第この記事に追記します。

