【日本シリーズ2026】DeNA×ソフトバンク 第1戦で本当に見るべきは「先発の格」じゃない

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2026年の日本シリーズは、DeNAとソフトバンクの3度目の対戦だ。2017年、2024年に続き、今年もこのカードになった。

2024年はDeNAが連敗スタートから4連勝で26年ぶりの日本一に輝いた。今年のDeNAはリーグ3位からCSを勝ち上がり、ファーストステージとファイナルステージを合わせて6連勝。ソフトバンクも日本ハムを下し、両チームともCSを一度も落とさずにここにたどり着いている。

「負けない」勢いを持ったままぶつかるシリーズで、第1戦の先発はDeNA・石田裕太郎、ソフトバンク・上沢直之。東克樹でもモイネロでも前田悠伍でもない。この布陣に、今年のシリーズの性格が表れている。

日程と第1戦の前提

第1戦は10月24日18:30、横浜スタジアムで開幕する。DH制は福岡で行う第3〜5戦だけで採用され、横浜での試合は投手も打席に立つ。

試合 日付 開始 球場 DH制
第1戦 10/24(土) 18:30 横浜スタジアム なし
第2戦 10/25(日) 18:00 横浜スタジアム なし
第3戦 10/27(火) 18:00 みずほPayPayドーム福岡 あり
第4戦 10/28(水) 18:00 みずほPayPayドーム福岡 あり
第5戦 10/29(木) 18:00 みずほPayPayドーム福岡 あり
第6戦 10/31(土) 18:30 横浜スタジアム なし
第7戦 11/1(日) 18:00 横浜スタジアム なし

第2戦以降の予告先発は、発表され次第追記する。

先発投手の比較 ―「エースを温存した」のではなく「誰を信頼したか」

DeNAの相川監督は、東克樹が柱であることを認めたうえで、石田の年間の投球を評価して初戦を託した。ソフトバンクも、開幕投手の上沢を第1戦に持ってきた。

ここで大事なのは、成績の「時点」がバラバラだということだ。表の数字は、その時点でのスナップショットとして見てほしい。

球団 投手 位置づけ 今季の数字(時点) 見るべきポイント
DeNA 石田裕太郎 第1戦先発 15試合 4勝8敗 防御率2.97(7/31) CSファーストS第2戦で5回1失点、CS初勝利。巨人戦は5戦4敗だったが、シリーズで求められるのは「試合を壊さない」こと
DeNA 東克樹 エース 16試合 7勝5敗 防御率2.65(7/31)。8/19に10勝目で4年連続2桁 CSファーストS第1戦は7回1失点で勝利。第2戦以降の起用は未発表だが、シリーズの軸であることは変わらない
DeNA 尾形崇斗 先発候補 シーズン途中から先発ローテ入り 元ソフトバンク。CSファーストSは中継ぎだったが、ファイナルでは先発に戻る見通しと報じられた
ソフトバンク 上沢直之 第1戦先発 昨季12勝6敗 防御率2.74。今季は7勝(8/22) 今季の開幕投手。CSファイナル第2戦は6回2失点。安定感で勝負をかけるタイプ
ソフトバンク 前田悠伍 左腕 12勝0敗 防御率1.90(9/16) 開幕から無敗。球団では2005年の斉藤和巳以来の開幕10連勝。シリーズでの起用がどうなるかが大きな焦点
ソフトバンク 大津亮介 右腕 11勝(9/16)。10勝時は防御率2.62(8/22) 8/22のオリックス戦は8回1失点。上沢に続く信頼できる右腕
ソフトバンク モイネロ 左腕・昨季パMVP 今季初登板は8/11 WBC後の合流が遅れた影響が大きい。CSファイナル第1戦に先発したが、解説の辻発彦氏は内容を厳しく見ていた

DeNAが東を温存したように見えるのは、東を「使わない」のではなく、シリーズを通じて複数回投げられる布陣を意識した結果でもある。ソフトバンクも前田悠伍という無敗の左腕を抱えている。第1戦の先発の格そのものより、中継ぎと第2戦以降のローテの組み方が勝敗を左右する可能性が高い。

打線・スタメンの比較 ―「誰が打つか」より「1番が機能するか」

ソフトバンクは栗原陵矢が40本塁打・118打点の二冠。DeNAは牧秀悟が30本塁打に届いた打線で、CSでも存在感を示した。

第1戦のスタメンは試合前に発表され次第更新するが、CSでのオーダーとシーズンの傾向から、注目すべきポイントはすでに見えている。

球団 打者 打順の目安 今季の数字(時点) 見るべきポイント
DeNA 牧秀悟 2番・二塁 95試合 打率.289 26本塁打 67打点(9/15) CS第1戦の初回に先制ソロ。ファイナル第2戦は8回に決勝ソロ。ファイナルのMVP。シリーズでも中軸の信頼度は高い
DeNA 筒香嘉智 3番・一塁(CSファーストS第1戦) 2年連続の20本塁打(9/27) 主将。7月上旬に打率.412まで持ち直した経験がある。勝負強さでシリーズを引っ張れるか
DeNA 佐野恵太 3番・左翼(ファイナル第1戦) 8号3ラン(9/15) ファイナル第1戦で阪神の村上頌樹からソロ。オーダーが固定されていない中で、どう起用されるか
ソフトバンク 栗原陵矢 4番・三塁 142試合 打率.271 40本塁打 118打点 ファイナル第2戦の9回にサヨナラ満塁弾。数字の上でも、勝負所でも最も怖い打者
ソフトバンク 近藤健介 3番(8/22の試合) 打率.310 32本塁打(10/3) 7月は打率.342・6本塁打・25打点で月間MVP。安定感のある中軸
ソフトバンク 柳田悠岐 DH・外野 打率.302(10/3) 首痛で別メニューだったが、CSファイナル第1戦に登録。状態次第でシリーズの流れを変えうる
ソフトバンク 正木智也 1番・左翼 27本塁打(9/13) 笘篠賢治氏が「恐怖の1番打者」と評した。出塁と長打の両方を持つ

DeNAのCSファーストS第1戦のオーダーは、1番度会(左)、2番牧(二)、3番筒香(一)、4番エンカーナシオン(右)、5番宮﨑(三)、6番古市(捕)、7番成瀬(遊)、8番蝦名(中)、9番東(投)。ファイナル第1戦では佐野が3番に入っており、オーダーは固定されていない。

辻発彦氏は、ソフトバンクの正木智也とDeNAの度会隆輝の両1番が機能するかを焦点に挙げている。両本拠地とも本塁打が出やすい球場だ。1番が長打を打てるかどうかが、シリーズ全体の得点パターンを左右する。

カギを握る3つの視点

  1. 1番打者の機能
    正木と度会、どちらが先に機能するか。1番が打てるチームは、シリーズで主導権を握りやすい。
  2. 古巣対決の匂い
    DeNAの尾形崇斗は元ソフトバンク。ソフトバンクの山本祐大は今季DeNAからトレードで加わった元正捕手で、上茶谷大河も元DeNAの投手だ。直接対決になる可能性は高くないが、シリーズの空気感に影響する要素ではある。
  3. 2024年との違い
    2024年は第1戦をソフトバンクが5-3で取ったが、その後DeNAが4連勝して日本一になった。今年のDeNAもCSを負けなしで通過している。ただし、今年は両チームともCSで勢いを持っている点が異なる。

まとめ ― 第1戦で見るべきは「先発の勝敗」だけではない

ソフトバンクは前田悠伍の無敗と栗原陵矢の40本塁打が目立つ。DeNAは東を軸にしながら、CS6連勝の勢いを持っている。

第1戦は石田と上沢の投げ合いになるが、先発の格そのものより、1番打者の機能と中継ぎの使い方が勝敗を分ける可能性が高い。成績は時点がそろっていないため、表の括弧内の日付を確認してほしい。

第2戦以降の予告先発と、各試合のスタメンが発表され次第、この記事は更新する。

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