Evoto AIの最新バージョン6.0がリリースされ、その詳細を解説するウェビナーが2025.9.30にYoutubeで公開されました。動画はこちら。
今回のアップデートは、写真の「管理・選別」から「レタッチ(現像・編集)」に至るまで、プロのワークフローを根底から変えるほどの大型アップデートとなっています。
特に注目すべきは、AIによる写真選別機能の導入と、これまで難しかった細部のレタッチを可能にするAI補正機能の強化です。ウェビナーで公開された新機能のポイントを速報としてお届けします!
1. 「写真選別」と「管理」が劇的に進化!ライブラリー機能の強化
写真編集の最初のステップである選別・管理を効率化するため、ライブラリー機能に画期的な機能が追加されました。
📸 AIセレクト(自動選別機能)がついに登場

AIが写真の品質を評価し、自動で最適な写真を選別・除外する機能が搭載されました。
- 自動検出項目: 目つぶり、ピンボケ、露出オーバー/アンダー、類似写真
- 選別枚数の指定: 合計枚数から、AIに選ばせたい「おすすめ写真」の枚数を設定できます。
- 手動修正: AIが除外した写真でも、ユーザーがフラグを振れば採用写真として扱えるため、AIはあくまで「参考」として活用できます。
- 今後の強化予定: アジア人の目の認識精度向上、主役が写っていれば採用する「主役優先モード」などが検討されています。
📁 プロジェクト管理を効率化する新要素

- プロジェクトグループ: 複数のプロジェクトをまとめて管理できる「グループ」機能が追加され、プロジェクトの整理がより直感的になりました。
- コレクション機能: 異なるプロジェクトから画像を選び出し、それらをまとめて一つの「コレクション」(アルバム)として管理・編集・書き出しが可能です。元のプロジェクトに影響を与えずに作業を進められます。
2. より自然で高度なレタッチを実現!現像・編集機能の進化
従来の強力なAI補正機能に加え、より細かなニーズに応える機能が追加されました。
✨ 顔の細部まで補正可能に!

これまでレタッチが難しかった細部へのAI補正が実現しました。
- シワ消し強化:
- 「シワ消し(口回り)」と「シワ消し(頬)」のスライダーが追加。これまで消せなかった口元や頬のシワ補正が可能になりました。
- マリオネットラインにも対応しています。
- 涙袋の追加: メイク機能に「涙袋」の追加オプションが搭載されました。
👁️ 効果を瞬時に確認できるビフォー/アフター機能
機能グループや個別のスライダーに「目のアイコン」が追加されました。このアイコンを長押しすることで、その機能が画像に与える影響(ビフォー/アフター)を素早く確認できるようになり、編集効率が大幅に向上します。
🖼️ 背景・色補正の精度向上

- グリーンバック反射除去: 背景切り抜き(入れ替え)時に被写体に映り込むグリーンやブルーの色かぶりをAIが自動で除去します。
- ジオメトリAI: 画像の歪みや遠近感をAIが自動で補正。Lightroomの変形補正と同等の機能が搭載されました。
- AIカラーマッチの強化: 修正済み写真の色味を他の写真に適用するAIカラーマッチに、自動補正後の数値をスライダーで確認・調整できる「コントロールモード」が追加され、より柔軟な色合わせが可能になりました。

3. 【予告】Evoto AI 6.1でクラウド機能が登場
次期バージョン6.1では、ユーザー待望のクラウド機能が実装される予定です。
- マイスペース: プロジェクトをクラウドに同期し、異なるデバイスからアクセスして一貫した作業が可能になります。
- チームスペース: 複数のメンバー間でプロジェクトを共有・共同編集するためのスペースです。法人やチームでの共同作業に最適化されています。
これらのクラウド機能は、6.1で正式リリースされますが、ウェビナーではベータテストの参加者募集も行われました。(※本記事執筆時点で募集期間は終了しています)
さいごに
Evoto AI 6.0は、写真編集のあらゆる側面でAI技術の活用を深め、特に選別や管理の効率化に大きく貢献するアップデートとなりました。今後のEvoto AIの進化にも引き続き期待が高まります。