ラッコは日本で1頭だけに|鳥羽水族館のメイに会える?キラ死去と122頭から減った理由

雑記

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最終更新:2026年11月5日

鳥羽水族館(三重県鳥羽市)は2026年11月5日、飼育していたラッコの「キラ」(メス・18歳)が死んだと発表しました。国内で飼育されているラッコは、同館の「メイ」(メス・22歳)1頭だけになりました。

ピーク時の1994年には全国28施設で122頭が飼育されていたラッコが、なぜ1頭になってしまったのか。キラとメイのプロフィール、頭数が減った理由、そしてメイに会えるのかどうかをまとめました。

ラッコ「キラ」が死去|最期の経過

キラは2008年4月21日にアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で生まれ、2021年3月に鳥羽水族館へ移ってきました。多頭飼育を目的とした移送で、同館生まれのメイと同居を始め、「キラ・メイ」の愛称で人気を集めました。

鳥羽水族館によると、キラは2026年8月ごろから足腰の運動機能に不調が見られ、最近は体重の低下も目立ってきました。11月4日からは治療とケアに専念するため、ラッコ水槽の見学とライブ配信を中止していました。

11月5日午前7時ごろにけいれんを起こして治療室へ収容され、保温や酸素吸入、投薬などの治療が続けられましたが、午前10時40分、飼育員に見守られながら死んだことが確認されました。死因は呼吸不全による心肺停止とみられ、正確な死因は病理検査で調べるということです。

水族館は「速く動く技が得意だった一方で、マイペースな性格で少し不器用なところも魅力だった」と追悼しています。前脚を素早く動かす「高速バイバイ」が得意技で、好物はイカや貝、氷だったそうです。飼育担当者は「亡くなる前日には寝転びながらもご飯を食べ、いらなくなったら首を横に振り、最後までキラらしい姿を見せてくれた」とコメントしています。

項目 キラ
性別 メス
生年月日 2008年4月21日(アドベンチャーワールド生まれ)
鳥羽水族館への来館 2021年3月
死去 2026年11月5日(18歳)

残された「メイ」の現在|展示とライブ配信は当面中止

国内で唯一残されたメイは、2004年5月9日に鳥羽水族館で生まれたメスで、22歳です。ラッコの平均寿命は20歳前後とされ、国内最高齢級の1頭です。「おねだりポーズ」などで人気を集めてきました。

メイも高齢で、2026年5月には食欲の減退や体力の衰えが見られるとして、水族館が体調管理を最優先する方針を発表していました。

キラの治療にともない、ラッコ水槽の見学とYouTubeのライブ配信は11月4日から中止されています。水族館は、メイの展示についてもケアのため当面中止するとしています。再開する場合は公式サイトや公式Xで知らせるということで、再開の時期は未定です(11月5日時点)。

項目 メイ
性別 メス
生年月日 2004年5月9日(鳥羽水族館生まれ)
年齢 22歳(国内唯一の飼育ラッコ)
現在の状況 展示・ライブ配信はケアのため当面中止、再開未定

日本でラッコに会える水族館は鳥羽水族館だけ

キラの死去により、国内でラッコを飼育している施設は鳥羽水族館のみ、飼育頭数はメイ1頭のみとなりました。現在はそのメイの展示も中止されているため、いま行ってもラッコには会えません。来館を考えている人は、公式サイトで展示再開の案内を確認してから出かけてください。

鳥羽水族館は三重県鳥羽市にあり、飼育種類数で知られる水族館です。ジュゴンも国内で見られるのは同館だけです。

なぜ1頭になったのか|122頭からの減少

国内の飼育ラッコは、ピーク時の1994年に全国28施設で122頭が飼育されていました(鳥羽水族館の飼育史による)。その後の推移は次のとおりです。

年 国内の飼育頭数
1994年 122頭(28施設)
2000年 88頭
2010年 34頭
2025年1月 2頭(福岡・マリンワールド海の中道のオス「リロ」の死去による)
2026年11月 1頭(キラの死去による)

減少の理由は大きく2つあります。

1. 新しいラッコを輸入できなくなった
日本では野生のラッコの捕獲が古くから禁止されているため、水族館が新しいラッコを迎える手段は輸入だけでした。ところが、乱獲や原油流出事故などで野生の数が減り、ラッコは絶滅危惧種としてワシントン条約で国際取引が規制されました。主な輸入元だった米国は1998年に輸出を停止し、ロシアからの輸入も2003年を最後に途絶えています。

2. 国内での繁殖が続かなかった
122頭のうち半数以上は国内で生まれた個体でしたが、鳥羽水族館の担当者によると、世代交代が進むにつれて繁殖力が低下し、個体の高齢化が進みました。血縁が近い個体同士では繁殖が難しいことや、オスが自分の子どもさえ排除しようとする気性のため子育ての学習がうまくいかないことなども、繁殖の壁になったとされています。

2025年1月に国内唯一のオスだったリロが死に、残ったのはメス2頭だけでした。オスがいないため、今後国内で赤ちゃんが生まれる見込みもありません。

よくある質問

Q. いま鳥羽水族館に行けばメイに会える?
A. 会えません。ラッコ水槽の見学は11月4日から中止されており、メイの展示もケアのため当面中止と発表されています。再開の時期は未定で、再開する場合は公式サイトや公式Xで案内されます。

Q. ライブ配信は見られる?
A. YouTubeの「ラッコ水槽ライブカメラ」も11月4日から停止しています。再開の案内は展示と同じく公式サイトや公式Xで出されます。

Q. また日本でラッコが増えることはある?
A. 現状では見通しが立っていません。国内はメイ1頭(メス)だけで繁殖はできず、新規の輸入はワシントン条約の規制や輸出国の保護政策で止まったままです。

Q. ラッコの寿命はどのくらい?
A. 平均寿命は20歳前後とされています。メイは22歳、キラは18歳でした。

まとめ

  • 鳥羽水族館のラッコ「キラ」(18歳)が2026年11月5日に死去し、国内の飼育ラッコは「メイ」(22歳)1頭のみになった
  • メイの展示とライブ配信はケアのため当面中止で、再開は未定。再開の案内は公式サイトと公式Xで出される
  • 減少の理由は、輸入の停止(米国1998年・ロシア2003年を最後)と、国内繁殖が続かなかったこと
  • ピーク時の1994年には28施設122頭がいた

キラとメイの2頭がそろっていた時期は、2021年から2026年までの約5年間でした。メイの展示が再開されたら、この記事も更新します。

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