2026年10月下旬、GMOインターネットが提供している「お名前.com デスクトップクラウド」というサービスが不正アクセスを受けました。このサービスは、主にFX(外国為替取引)の自動売買をするために使われるクラウド上のパソコンのようなものです。
攻撃者とみられる側が「お金を払わないと顧客の情報を公開する」と脅し、実際に情報と称するものが公開されたとGMOが確認しています。影響の可能性があるサーバーは約2万6,700件とされています。サーバー上に保存されていた取引口座のログイン情報が持ち出され、証券会社やFX会社の口座で身に覚えのない取引が報告されています。
この記事では、ITに詳しくない人でもわかりやすいように、「今すぐ確認してほしい5つのこと」をまとめました。該当するサービスを使っていた人は特に注意してください。
1. 自分が「お名前.com デスクトップクラウド」を使っていないか確認する
まず確認してほしいのは、このサービスを契約していたかどうかです。
「お名前.com」でドメインを取ったことがある人や、普通のレンタルサーバーを使っている人は、基本的に関係ありません。対象になるのは「デスクトップクラウド」という名前のサービスだけです。
過去の契約メールや、お名前.comの管理画面を確認してみてください。該当する場合は、GMOの公式お知らせを必ず読んで、指示に従ってください。
2. 取引口座のパスワードを別のパソコンやスマホから変える(該当者は最優先)
このサービスを使っていた人は、ここが一番大事です。
サーバー上に保存されていた「取引口座のログイン情報」が持ち出された可能性があり、実際に身に覚えのない取引が行われたという報告が出ています。
やることはシンプルです。
- 証券会社やFX会社の口座パスワードを、このサービス以外の端末(普段使っているパソコンやスマホ)から変更する
- 取引の履歴を確認して、自分でやっていない取引がないか見る
パスワードを変えたあとも、しばらくは取引履歴をこまめに確認した方が安心です。
3. 同じパスワードを使い回していないか確認する
情報漏洩で被害が広がりやすいのが、「同じパスワードをいろんなサービスで使っている」ケースです。
普段使っているメールや銀行、ショッピングサイトなどで、同じパスワードを使っていないか確認してください。特に、今回のサービスと関連しそうなものは優先して変えておくと安心です。
可能であれば、サービスごとに違うパスワードを使うようにしておきましょう。
4. 公開された情報は絶対に見に行かない・広めない
GMOは「攻撃者が公開した情報と称するものには、アクセスしたり拡散したりしないでください」と強く注意しています。
そのサイトにアクセスすると、見に行った人の情報まで攻撃者に取られてしまう可能性があるためです。すでに見に行ってしまった人は、ウイルス対策ソフトでパソコンをしっかりスキャンしてください。
また、GMOを装った怪しいメールやSMSが届く可能性もあります。リンクは絶対に開かず、公式サイトから直接確認するようにしてください。
5. 銀行やカードの利用明細を確認し、大事なアカウントの二段階認証を確認する
該当サービスを使っていなかった人でも、以下は確認しておいて損はありません。
- 銀行やクレジットカードの利用明細に、身に覚えのない引き落としがないか見る
- メールや決済アプリで「ログインしました」という通知が来るように設定する
- 重要なアカウント(メール、銀行など)で、二段階認証が有効になっているか確認する
二段階認証とは、パスワードだけでなく「スマホに届くコード」なども必要な仕組みです。これだけで不正ログインのリスクが大きく下がります。
補足:見舞金について
GMOは、このサービスを利用している人全員に一律5,000円の見舞金を支払うとしています。また、不正な取引で実際に損失が出た場合は、その損失を補償するとしています。
情報公開が確認された場合の特別見舞金は、公開された情報の内容に応じて金額が決まり、上限は1回の公開につき300万円です(基本情報は1万円、金融関連の情報は1万5,000円など)。
状況は変化する可能性があるので、最新情報は必ずGMOの公式発表で確認してください。
該当するサービスを使っていた人は、まず取引口座のパスワード変更と履歴確認を優先してください。それ以外の人も、この機会にパスワードの使い回しを見直しておきましょう。

