2026年10月25日、ソフトバンク・秋広優人内野手(24)が来季の戦力構想外であることが明らかになった。球団は育成選手としての再契約を打診する方針で、正式発表は近日中とみられる。2025年5月のトレード加入から約1年5カ月、1軍定着を果たせないままの結果となった。
身長201センチ・体重107キロの長身左打者で、巨人時代に松井秀喜氏(現・巨人監督)の背番号55を受け継いだ期待の大きさが印象的な選手だ。ここでは巨人時代からの成績推移を整理し、構想外に至った背景を報じられている事実をもとにまとめる。
巨人時代のピークと停滞
二松学舎大付高から2020年ドラフト5位で巨人に入団。長身左打者として将来の中長距離砲を期待され、背番号55を与えられた。
| 年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 巨人 | 1 | .000 | 0 | 0 | .000 | .000 | デビュー |
| 2023 | 巨人 | 121 | .273 | 10 | 41 | .318 | .720 | 自己最高。規定打席にわずかに届かず |
| 2024 | 巨人 | 26 | .261 | 0 | 1 | .292 | .574 | 出場機会減 |
| 2025 | 巨人 | 5 | .143 | 0 | 0 | .250 | .393 | トレード前 |
2023年が唯一の輝きだった。121試合で打率.273・10本塁打・41打点を記録し、長身を活かした中長距離砲としての可能性を示した。しかしその後は出場機会が減り、結果も伴わなかった。
2025年5月のトレードとソフトバンクでの苦戦
2025年5月12日、リチャードとの2対1交換で大江竜聖投手とともにソフトバンクへ移籍。背番号は52に変更された。
移籍1年目(2025年)
1軍22試合、打率.208、1本塁打、4打点。5月15日の西武戦で移籍後初安打を記録し、6月14日のDeNA戦で移籍後初本塁打も放ったが、定着には至らなかった。
2年目の2026年
- 1軍出場ゼロ(日本シリーズの40人枠からも外れる)
- オープン戦ではチームトップの3本塁打を放ち存在感を示したものの、開幕直前に2軍降格
- ファーム:97試合、打率.205、10本塁打、50打点、OPS.706(本塁打はファーム・リーグ西地区3位相当)
オープン戦での長打力は一定の評価を受けたが、シーズンに入ると打率が伸びず、三振も多め(ファームで86三振)となった。出塁率.335と四球は選んでいたものの、コンタクトの安定感が課題として残った。
10月20日の専門メディアの取材では、本人が「もう一言で言えば、悔しいしかないです」と振り返り、プロ入り後で最も苦しんだ1年だったと語っている。
構想外に至った背景(報じられた事実からの整理)
球団が構想外の理由を公式に説明したわけではない。報道で明らかになっている事実から考えられる背景を整理すると、次のようになる。
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1軍出場機会の欠如と競争の激しさ
スポニチなどは「チーム内の激しい競争の中でシーズンを通して1軍での出番はなかった」と指摘している。オープン戦で結果を出しながらも開幕を2軍で迎え、そのまま1軍に上がれなかった点は大きい。 -
成績の伸び悩み
巨人時代の2023年ピークをソフトバンクで更新できなかった。ファームで10本塁打と一定の長打力は示したものの、打率.205という数字は1軍定着を後押しするには不十分だった。 -
チームの層の厚さ
パ・リーグ優勝・日本シリーズ進出を果たしたソフトバンクだけに、一塁・左翼・DHなどのポジション争いは激しく、結果が出なければ枠が埋まりやすい環境だ。小久保監督はオープン戦後の2軍降格時に「チーム編成的に」「後からいく選手じゃない」と説明しており、控えとして準備させる意図はあったものの、シーズンを通じて1軍の枠を勝ち取れなかった形となった。
今後の見通し
球団は育成契約を打診する方針で、正式発表は近日中とみられる。育成契約を受け入れれば再び支配下を目指す道は残るが、他球団への移籍やトライアウトを視野に入れる選択肢もある。
201センチの長身左打者という希少性は残っており、2023年の成績やオープン戦の長打力を考えれば「未完の大器」として見る向きもあるだろう。ただし、コンタクトの安定や三振率の改善、そして「結果を出すタイミング」を逃し続けたことが、今回の構想外につながったと考えられる。
※成績はNPB公式および各報道に基づく2026年シーズン終了時点のものです。構想外の理由については球団の公式説明がないため、報じられた事実をもとに整理しています。最新情報は球団発表を確認してください。
