SONY α7RIIで、
映像の特徴を決めるパラメーターを調整、変更するメニューである、
ピクチャープロファイルについて、
[ブラックレベル]
[ブラックガンマ]
の項目の設定値の変更に伴う画質の違いを
同じ場所で撮影し、比較していきます。
ブラックレベル
映像の演出効果として、黒をつぶして硬い印象の映像にしたり、逆に黒を浮かせてソフトな印象の映像にしたりすることができます。マイナスにすると黒がつぶれ、プラスにすると黒が浮き上がってきます。
設定値 –15 ~ +15
古いフィルムを表現するときや冬の朝靄を表現するようなときはプラスに調整します。マイナスに調整すると暗部階調が切り捨てられ、ハイコントラストな映像になります。
複数台のカメラを固定して同じ被写体を別のアングルから撮影すると、被写体とその背景のバランスが各カメラによって異なります。映像を別のカメラに切り換えると、そのバランスの違いによって被写体の黒色が異なって見えることがあります。これは目の錯覚によるものです。このような場合は、ブラックレベルを調整して黒が同じ色に見えるように調整します。
SONY公式サイトより引用


ブラックガンマ
選択中のガンマカーブの形状を変更し、暗部の階調表現を調整できます。
ブラックガンマ 設定値 範囲 広 / 中 / 狭
ブラックガンマ 設定値 レベル –7 ~ +7[範囲]でブラックガンマが効く明るさの範囲を調整します。[狭]だと黒ぎりぎりの部分、[広]だと灰色まで作用します。暗部の質感を調整するときは狭めに、全体のトーンを調整するときは広めにします。まずは[狭]から調整してみると良いでしょう。
[レベル]をプラスにすると明るくなり、マイナスにすると暗くなります。たとえば、範囲を[狭]にしてレベルを下げると、フィルムのような暗部表現をすることができます。ブラックレベルの調整と違い、明暗調整が柔らかに表現されるのが特徴です。
SONY公式サイトより引用




機材と設定
使用機材
カメラ SONY α7RII
レンズ SONY fe 50mm f2.5G (SEL50F25G)
撮影設定
fps 60p
シャッター速度 1/100
絞り f2.5
ISO 640
ホワイトバランス 太陽
ガンマカーブ Cine3
※前回の記事で、Cine3がお気に入りだったのでこの設定にしました。

比較動画
仕上がりを見ての個人的な雑感
[ブラックレベル]
+15 影にグレー感が抑制されて透け感が出る。
‐15 影が黒っぽい、重々しさがある。シックな雰囲気の動画を撮りたい場合に使えそう。

[ブラックガンマ]

範囲:狭 レベル:+7
影の部分の色がかなり出る。
白い被写体だと周りの色が映りそう。
夜のイルミネーションがある場所で使えそう。
[ブラックレベル:+15]に近い。
範囲:広 レベル:+7
影の始まりからガッツリ暗くなる。
暗めの部屋にダイヤモンドを置いて、一部だけ光らせるセッティングに使えそう。
最後に
カラフルに撮るなら
[ブラックレベル]+(プラス)側
[ブラックガンマ]範囲:狭 レベル:+側
の組み合わせ。
コントラストをつけたいなら
[ブラックレベル]-(マイナス)側
[ブラックガンマ]範囲:広 レベル:+側
の組み合わせ。
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